著者：田中 元子、出版社：繊研新聞社、176ページ オールカラー、サイズ：縦260 ×横198㎜、ソフトカバー、刊行日：2019年５月28日

コスチュームジュエリー研究の第一人者であり、2010年に開館したアクセサリーミュージアム（東京）の館長を務める田中元子さんによるコスチュームジュエリーブック第２弾です。
前著では紹介されていないミュージアムピース数々を、大判の写真とともに丁寧に解説しています。

全ページに渡ってあふれる美しいコスチュームジュエリーたちは、アクセサリーミュージアムのコレクション。デザインや加工、時代背景などの分かりやすい解説はコスチュームジュエリー全般とアクセサリーの一点一点に造形が深い著者であればこそ。

「コスチュームジュエリーとはファッションジュエリー、ファンシージュエリーとも呼ばれ、その時代の流行・話題・世相を強く反映した流動性の高い装身具を指し、その特性からほとんどが流行の終焉とともに消えてしまう傾向があります」

「私は、時代を映した、本来ははかないはずのコスチュームジュエリーを可能な限りすくいあげ、アーカイブしていくことは各時代を総括することであり、また、この先の時代を考えるヒントになるのではないかと考えています」
（「はじめに」より）

本書には新たに、前著にはなかった「コスチュームジュエリーの日本史」の章を収録。
著者の目から見た日本戦後装身具史を時代を追って解説しています。資料が概して乏しい日本のコスチュームジュエリー史を、丹念な取材から掘り起こした、たいへん貴重な記録です。

［目次］(＊一部抜粋）
Chapter1 　MUSEUM PIECE ミュージアムピース
ヴィクトリアン／アール・ヌーボー／アール・デコ／エレガント・クチュール／大衆化クチュール／ストリート＆プレタポルテ／アヴァンギャルド

Chapter2　DESIGNERS＆MAISON
ココ・シャネル／エルザ・スキャパレリ／クリスチャン・ディオール／ユベール・ド・ジバンシー／イヴ・サンローラン／クリスチャン・ラクロワ／ヴァンドーム／メゾン・グリポア／リア・スタイン／ファブリス／カール・ラガーフェルド／ルネ・ラリック／森英恵／元吉末寿　ほか

Chapter3 HISTORY OF JAPANESE COSTUME JEWELRY　コスチュームジュエリーの日本史